本日、Neural Network Console クラウド版をアップデートいたしました。本blogでは、新たに追加された以下の新機能、新メニューについて紹介していきます。
・TensorFlow互換β版リリース
・GPUメニューの追加
・Last Epochの結果ダウンロード機能
・Optimizerのrange設定に対応
・アップロード後のDataset名称の変更に対応
1. TensorFlow互換β版リリース
TensorFlow形式プロジェクトのインポート・エクスポートに対応しました。
これによりTensorFlowで作成した「.pb」ファイルをNeural Network ConsoleにインポートしてGUIでニューラルネットワークの編集をしたり、Neural Network Consoleで開発した学習済みモデルをTensorFlow形式でエクスポートし推論を実行したりといった応用が期待できます。
弊社での動作確認状況はこちらをご確認ください。
他社フレームワークとの互換対応ということで、ソニーで網羅的に動作確認をすることが難しいこともあり、今回「β版」としてリリースさせていただきます。
ユーザの皆様の動作確認結果などをユーザコミュニティ等で投稿いただけますと大変うれしく思います。
2. GPUメニューの追加
より大きなGPUメモリを利用したいというご要望にお応えして、GPUメモリ256GiBに対応したGPUメニュー「NVIDIA® TESLA® V100 GPU+ x8」を追加しました。
参考)クラウドサービスFAQ
GPU | GPU搭載数 | GPUメモリサイズ | NVLink | メモリサイズ |
---|---|---|---|---|
NVIDIA® TESLA® K80 GPU | 1 | 12GiB | – | 61GiB |
NVIDIA® TESLA® V100 GPU | 1 | 16GiB | – | 61GiB |
NVIDIA® TESLA® V100 GPU | 4 | 64GiB | 200GBps | 244GiB |
NVIDIA® TESLA® V100 GPU | 8 | 128GiB | 300GBps | 488GiB |
NVIDIA® TESLA® V100 GPU+ | 8 | 256GiB | 300GBps | 768GiB |
3. Last Epochの結果ダウンロード機能
最も精度の良いモデルのダウンロードに加えて、Last Epoch(最後の学習)の結果をダウンロードすることが可能になりました。
4. OptimizerのRange設定に対応
Epochの範囲を指定して、適用するOptimizerを指定できる機能を追加しました。
参考)コンフィグタブ(Optimizer)の使い方
5. アップロード後のDataset名称の変更に対応
アップロード後のDataset名称の変更が可能になりました。
Neural Network Consoleは今後も改善を継続していきます。
今後の適切な機能追加のため、引き続きユーザの皆さんからのご意見ご要望をお待ちしています!
Neural Network Console クラウド版
https://dl.sony.com/ja/cloud/